Fukusengama Brand

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白磁の完成

白く、硬く、光を通す性質のある磁器は、可塑性のある土に珪石、長石がバランスよく含まれている陶土で作られます。17世紀初頭、泉山陶石場でこの陶石が発見されたことで、日本で初めて磁器が肥前(有田地域)で作られます。

原料である陶石に鉄分が多く含まれれば、白磁は青みを帯び、少なければ、白色に近いものとなり、この陶石の性質が製品の白い色に表れます。そのため陶土の改良を江戸時代から現代に至るまで行い、ようやく出来上がったのが有田の白磁です。

現在、鉄分が極めて少ない天草陶石を用い、陶石を砕き、鉄分を丹念に除去するなど精製し、練った土で素地を作り、さらに製作工程で鉄粉が混らないよう、最新の注意をはらい磁器の製作をおこなっています。また、磁器は陶土、成形、施釉、焼成技術の総合的な技術により完成されるため、こうした技術の研究も欠かせません。それが福泉の白磁です。

染付

呉須あるいは瑠璃釉と言われる有田焼きを代表する意匠が染付です。線書きの技術を福泉窯は大切にしてきました。また、有田焼の特徴は、この呉須を濃といわれる大きな太い筆で濃淡により表すところに特徴があります。素焼きした素地に、呉須で文様を描き、透明な釉薬をかけて、約1300度の高温で焼成することで、窯の中で呉須は綺麗な発色をします。

呉須の色は時代により異なり、近代以降は技術開発され化学的に作られたコバルト釉により、呉須の色味が多様になりました。現在、呉須の色味は幅が広く、さらに呉須の濃淡により色を描きわけることができます。さらに透明釉薬、焼成温度の微妙な違いによって色味が異なります。

福泉窯では、古代釉をもちいた伝統的な染付から、発色がよい現代的なものまで開発し、様々な意匠に用いています。染付の意匠は、福泉窯の特徴の一つにもなっています。ぜひ呉須の色味に着目してみてください。

色絵

赤絵、錦手、金襴手とも呼ぶ華やかな意匠を作り出す色絵の技術に有田焼きが成功したのは1640年頃です。赤絵に始まり、3彩、5彩と色が増え、1660年頃には金銀彩がはじまります。江戸時代の初期には艶やかな意匠のものが数多く作られ、ヨーロッパにも数多く輸出されています。現代は手書きの技術に加え、転写の技術も進み、精巧な絵柄も転写ができ、金、銀、カラフルな色彩表現、色の微妙な違いや濃淡を表現ができるようになっています。また、明、清の時代を彷彿させる黄交趾、緑交趾、紫交趾と言われる鮮やかな色絵で仕上げられた人気の意匠も、福泉窯の伝統的な意匠の1つとして大切にしてきています。